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モバイルファーストインデックスとは?SEOへの影響と対応方法を徹底解説

モバイルファーストインデックスとは、Webサイトのモバイル版を基準に、検索結果のランキング作成やインデックス登録を行う仕組みです。
モバイルファーストインデックスによって、モバイルフレンドリーなサイトの重要性が増し、ユーザーエクスペリエンスや検索結果の品質向上が図られました。企業にとっては、モバイル対応の最適化が不可欠となり、検索順位やユーザー満足度に直接影響を与えています。

本記事では、Googleによるモバイルファーストインデックスの導入背景や従来のデスクトップ優先インデックスとの違い、ビジネスへの影響と対応策について詳しく解説します。

目次

1.モバイルファーストインデックスとは

モバイルファーストインデックスとは、Webサイトのモバイル版を基準に、検索結果のランキング作成やインデックス登録を行う仕組みです。
まずは以下の点を理解しておくことが大切です。

  • Googleによる導入背景と目的
  • 従来のデスクトップ優先インデックスとの違い
  • それぞれ解説していきます。

    モバイルファーストインデックスの仕組み

    Googleによる導入背景と目的

    スマートフォンの普及に伴い、インターネットアクセスの主流がモバイルデバイスへと移行してきました。Googleは2016年にモバイルファーストインデックスの構想を発表し、2019年には新規サイトに対して完全導入を開始しました。この背景には、ユーザーの検索行動の変化に対応し、より適切な検索結果を提供したいというGoogleの意図があります。

    従来のデスクトップ優先インデックスとの違い

    従来のインデックスでは、デスクトップ版のウェブサイトを主体としてクロールし、検索順位を決定していました。一方、モバイルファーストインデックスでは、モバイル版のコンテンツを優先的にクロール・インデックス化します。モバイルサイトとデスクトップサイトで異なるコンテンツや構造を持つ場合、モバイル版の内容が検索結果に反映される仕組みです。

    <モバイルファーストインデックスの主な仕組み>

  • モバイル版コンテンツを優先的に評価
  • モバイル版サイト(モバイル対応しているサイト含む)のクローリング頻度上昇
  • デスクトップ版のみのサイトはクローリング優先度が低下
  • ページ読み込み速度が遅いサイトの評価が低下
  • モバイルナビゲーションの操作性による評価を重視
  • 参考:モバイル ファースト インデックスの展開

    2.モバイルファーストへの移行がSEOに及ぼす影響

    モバイルファーストインデックスへの移行は、以下の点において企業WebサイトのSEO戦略に大きな変革をもたらしています。

  • 検索順位への直接的影響
  • ユーザーエクスペリエンスの重要性
  • 顧客情報の収集行動が変化
  • それぞれ解説していきます。

    検索順位への直接的影響

    検索順位への直接的影響

    モバイルファーストインデックスの導入により、検索順位の決定要因が大きく変化しました。モバイル版サイトのパフォーマンス、表示速度、使いやすさなどが、検索順位により強く影響を与えるようになっています。そのため、モバイルフレンドリーではないサイトは、順位が低下するリスクがあります。

    また、モバイル版とデスクトップ版で内容が大きく異なる場合、モバイル版の内容が検索順位を決定する主な要因となるため、両者の一貫性を保つことが重要です。
    Webサイトを新規で制作する際、またはサイトリニューアル時などはこの点について十分に検討を行い制作会社へ相談することをおすすめします。

    ユーザーエクスペリエンスの重要性

    ユーザーエクスペリエンスの重要性

    モバイルファーストインデックスにおいて、ユーザーエクスペリエンス(UX)は検索順位を左右する重要な要素です。具体的には、ページの読み込み速度、タップ操作の容易さ、テキストの可読性、画像の最適化などが重視されます。BtoBサイトにおいても、複雑な情報をモバイル画面で効果的に表示し、ストレスなく閲覧できる工夫が必要です。さらに、Core Web Vitalsなどの技術指標も、UXの評価において重要な役割を果たしています。
    Webサイトの運用フェーズではユーザーエクスペリエンスを考慮したPDCAを実施していきましょう。

    顧客情報の収集行動が変化

    モバイルファーストの時代において、BtoB顧客の情報収集行動も大きく変化しています。移動中や会議の合間など、スマートフォンを使用して製品やサービスの情報を収集するビジネスパーソンが増加しています。そのため、従来のように詳細な製品仕様や価格表を単にPDF化して掲載するだけでは不十分です。モバイルでも快適に閲覧できるコンテンツ形式の採用や、段階的な情報開示など、新しい情報提供の手法を検討する必要があります。

    3.モバイルファーストインデックスへの対応方法

    モバイルファーストインデックスへ効果的に対応するには、サイト設計からコンテンツ提供方法までの包括的な最適化が必要です。

    モバイルファーストインデックスへの対応方法

  • レスポンシブWebデザインの採用
  • コンテンツの最適化
  • バイルサイトの最適化
  • それぞれ具体的な対応方法を解説します。

    レスポンシブWebデザインの採用

    レスポンシブWebデザインは、効率的なモバイル対応を実現する最も効果的な手法です。単一のURLで全デバイスに対応できるため、SEO効果が高く、サイト管理も容易となります。具体的には、メディアクエリを使用して画面サイズに応じたレイアウト調整を行い、フレキシブルグリッドやフレキシブル画像を活用することで、どのデバイスでも最適な表示を実現します。

    コンテンツの最適化

    BtoB企業特有の複雑なコンテンツをモバイルで効果的に表示するには、慎重な最適化が必要です。製品カタログや技術仕様書などの複雑な表やグラフは、スワイプ可能な形式に変換し、モバイルでの閲覧性を向上させます。また、重要情報を優先的に表示し、詳細情報は折りたたみ表示とすることで、ユーザーは必要な情報に素早くアクセスできます。PDFなどの大容量ファイルについては、モバイルフレンドリーな代替版を用意し、ユーザーの通信環境に配慮した提供方法を検討しましょう。

    モバイルサイトの最適化

    Webサイトのモバイル最適化では、特にビジネスユーザーの利用シーンを想定した対応が重要です。デスクトップ版と同等の情報をモバイルでも提供しつつ、表示方法を工夫することで、ビジネスユーザーの情報収集をスムーズにサポートできます。
    以下、特に重要なポイントです。

    ページ読み込み速度の改善
    画像最適化の実施
  • WebP インターフェースの採用
  • 適切な圧縮処理
  • 品質の維持を表示
  • ファイルサイズの削減
  • ナビゲーション設計の改善
  • 階層構造の簡素化
  • タップ数を最小化
  • 目的のコンテンツへの迅速なアクセス実現
  • 参考:Web用の画像形式 | WebP | Google for Developers


    タッチ操作に適したUI/UXデザイン
    タップの最適化
  • ボタンサイズ最小44x44ピクセル確保
  • エリアリンクの正しいサイズ設定
  • エラータップ防止の実装
  • フォーム入力の最適化
  • オートコンプリート機能の活用
  • ドロップダウンリストの効果的な利用
  • 入力負担の軽減
  • ビジネス向けフォームの最適化
  • 概算依頼フォームの簡素化
  • 資料請求フォームの効率化
  • 必要な入力項目設定
  • 効率的な情報収集設計
  • 参考:モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法

    まとめ

    この記事では、モバイルファーストインデックスの概要や仕組みがどうのように変わったのか、モバイルファーストインデックスへの対応方法などを解説しました。
    モバイルファーストインデックスへの対応は、避けては通れない重要な課題です。
    Webサイトを運用中、またはWebサイトのリニューアルを検討しているのであればクロールとインデックスの仕組みを考えながら、適切に対応する必要があります。また、モバイルファーストインデックスへの対応は、一時的な対策ではなく、継続的な取り組みが欠かせません。モバイル対応の効果を定期的に測定し、改善していきましょう。

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